歴史と共に信頼されるお店へ ジェラート・ベネの歴史その2

「けったいなもん」から「信頼」へ

京都人は新しいものがお好き

なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。
でも、京都は商売が難しいとも言われています。

100年以上続くお店も多く、それぞれ京都人にはなじみのお店があります。
お漬物だったら○○さんのとこ。
和菓子なら△△さんのとこ。

それぞれに長いお付き合いがあり、お店もお客様のことをよく理解しています。
そこには一見さんとは違う信頼関係があります。

現在では何十年とお付き合いのある昔ながらのお客様も多い当店ですが、創業当初は大変だったと聞いています。

京都のお客様評価の変化(お客様より頂く実際の声が年々変化したこと)

○けったいなもん                 当店のことを認識

当初は「けったいなもん」と言われ、なかなか足を運ぶお客様も少なかったそうです。
今でこそジェラートのことを知らない人はいないという程広まっていますが、当時はほとんどの人が知らなかった時代。
「新しもん好き」の京都人でも「なにそれ?」と言われる方がほとんどでした。
また、ジェラートではなく、ゼラード、ジェラードと間違っていわれる方も多かったのです。

 

○変わったもん                     当店のジェラートの稀少性を認識

しかし、少しずつ地域のお客様に認知をしていただくことで、「かわったもん」に変化しました。
そう、「けったいなもんのお店」から「かわったもん売ってはるお店」へ。
何がどう違うの?と思われるかもしれませんが、少しだけ高感度が上がっているんです。
それは、京都人が「ああ、あそこのお店ね。」と知っていただけたことを意味します。

 

○珍しいもん                           他人に贈って喜ばれることを認識

そして、行ってみておつかいものにしてみると、意外に好評だったことから「珍しいもん」へと格上げされました。
珍しいおつかいものは喜ばれます。
「あの人、いろんな珍しいものを知ってはる」と言われるのが嬉しくて当店をご利用くださる方も多いんです。
その方たちの思いに応えたくて、マダムはずっと新作を作り続けてきました。

 

○美味しいもん                        自分で味わってみて認識

おつかいものに喜ばれると、今度は「ちょっと食べてみよか」という感じになり、ついには「美味しいもんを売ってはるお店」となりました。
このころはお店をオープンして10年以上たったころ。
日常のお付き合いをさせていただけるようになるまで時間がかかります。
そしてようやく近所の方々もお店に来てくださるようになりました。

 

○あんたのとこは間違いないさかい       信頼に成長

現在では地元の方にこのように言っていただけます。
「あんたんとこは間違いないさかい」
京都人にとって、これほどの褒め言葉はないでしょう。
おかげさまで信頼をいただけるようになりました。

今後もコツコツとではありますが、間違いのないもの(本物)、珍しいものを手作りしてゆきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
ぜひ、お店に遊びにいらしてくださいね。