春馬さんを巡る『推し旅』~高知編~

2021年12月9日

『人生で一番旨いカツオを頬張りました』
三浦春馬さんの旅を綴った本『日本製』で高知のページに書かれた自筆のコメント。
マダムと私(13代目 亀屋嘉右衛門)は春馬さんを追いかけて高知へと旅立ちました。

春馬さんが食べたものを味わいたい。
春馬さんが見た景色を見たい。
そんな春馬さん『推し』(ファン)の情熱を発揮したマダム。
2021年12月1日に滋賀県を出発し、一路、高知へ。
雲一つない秋晴れで、晴れ女の代名詞のマダムは気分も上々。
途中、明石海峡大橋を渡ったところにある淡路サービスエリアでシラス丼をいただきました。
この旅は海鮮づくしと言ってもいいくらい、お魚をたくさん食べたのです。
そして、夕方に高知市内に到着。
推し(ファン)としては、明日の春馬さんスポットにテンションをセーブしたいところなのですが・・・。
慎ちゃん(マダムのご主人)「龍馬記念館に行きたい。」
マダム&私「え?」
慎ちゃん「いいやん。まだ時間も早いし。」
私「いやいやいや、明日に備えてセーブしないと。」
慎ちゃん「ホテルに着く前に行くよ。」
というわけで、龍馬記念館に行ってきました。

坂本龍馬のフィギュアが大きい!
改めて坂本龍馬のお勉強をしました。
修学旅行生もたくさんいたのですが、マダムはすぐに仲良くなります。
千葉の方からいらした学生さんたち。
若いっていいですね~。
それだけでキラキラしてるんですよ。
そして、ホテルに到着。
夕食には刺身皿鉢を堪能しました。

食後に高知城でプロジェクションマッピングというライトアップイベントをしているという事でしたので、出かけてみると・・・寒い!
この秋一番の冷え込みだったようで、高知城にたどり着く前に寒過ぎて、心折れて帰ってきてしまいました。
大浴場でほかほかに温まり、すぐにお布団へ。
明日の春馬様を夢見ておやすみしました。
さぁ、やってまいりましたよ!
まずは春馬さんが訪れた街にある道の駅『なぶら土佐佐賀』へ。
実は、春馬さんファンのつながりでカツオ漁の明神水産さんをご紹介してくださるというお申し出もあったのですが、一年のうちに300日も海に出ておられるお忙しい方ですので、申し訳なくて明神水産直営のお店がある道の駅でカツオをいただこうと車で向かったわけです。
高知道をひたすら走り、終点で降りた後に国道56号線をまだまだ進みます。
すると再び高速道路らしき入り口を発見。
「え?これ、進めるの?進んだらどこに行くの?」
車を止めてナビを見ますが高速道路らしきものは地図になく、さらに不安は募ります。
見知らぬ土地のどこへ続くのかもしれぬ道。
ナビはひたすら国道を突き進めと言っていました。
国道はくねくねと続く山道。
どちらも心細い道程です。
わからない道を行くよりかは、時間がかかってもナビのある道がいいということで、国道で行くことに。
いや、山道はくねくねしてるもんだって知ってますよ?
でもね、まったく知らない山道をすれ違う車もなく進むって、すごく心細いんです。
ネットで調べた時に、春馬さんのファンの方も同じ道を通られたのだとわかっていたので、勇気を出して進みました。
四万十市を抜けてさらに西へ。
そして行くこと30分。
高知市内から1時間20分くらいでやってきました!
『なぶら土佐佐賀』。
カツオ漁の盛んな黒潮町にあります。

早速、記念に看板をパシャッ!
そして中に入ると、おぉ~~~~~~~~~!

おねーさんがカツオを藁で焼いてます!
店内には香ばしい、食欲をそそるいい香り。
順番を待って食券を買いました。
そして、待っている間に壁際にかかっている明神丸の大漁旗をパシャッ!

かっこいいですね!
そして、お待ちかねの丼が出来上がりました!
「62番のお客様~♪」
マイクで呼び出してくださいます。

私の注文した『塩カツオ丼』。
カツオの色あいを見てください。
真っ赤でしょ!?
普通、冷凍のカツオのタタキって黒っぽい色をしてますもん。
何でも塩カツオは生でなくては塩っ辛くなりすぎてダメなそうです。
生ですので臭みもなく、食感も滑らかで春馬さんが人生で一番うまいカツオと言った気持ちがわかります。
藁で焙った炭の香りがさらに食欲をそそりますので、あっという間に完食。
そしてマダムはこちら。

カツオの二色丼。
生のカツオがこれでもかとばかりに乗っています。
これが、とろける舌触りでとても美味しい!
え?これがカツオなの?!
そんな味わいです。
ぜひ、高知に行って食べてみてください。
そして慎ちゃんはこちら。

カツオのタタキ3種盛。
こちらも素晴らしく美味しかったです。
一種類は塩カツオ。
もう2種類は塩でないカツオで、横に並んでいるタレをつけて味わいます。
上のタレはニンニクとマヨネーズ醤油。
え?マヨネーズ?
いえね、高知のお醤油は少し甘めなので、これがまた美味しい!
とても良く合うんです!
美味しすぎて体をくねくねさせちゃうほど。(笑)
食べている間はあまりに美味しくてテンションが上がりまくりでした。
お食事が終わって壁際を見ると、え?サインが・・・?!

きっと春馬さんのサインもあるんだわ!
なんてテンションは最高頂。
どうやら黒潮町は阪神タイガースのキャンプ地でもあるようで、選手のサインもありました。
春馬さん・・・春馬さん・・・
サインの前にテーブルがあり、そこでお食事をされているカップルの前で『え?あんた何もん?』という視線にたじろぎ、すみませんと小声で謝りつつ春馬さんのサインを探します。
気まずくてもサインが見つかればそれで幸せ・・・!
しかし、春馬さんのサインはそこにありませんでした。(涙)
カップルの冷たい視線が突き刺さりますが、『きっとサインは大切に自宅にしまわれているんだわ!』なんて都合よく脳内変換。
そして丼についてきた『ソフトクリーム割引券』を持って、お土産コーナーへと向かいました。
裏日本製ではここで春馬さんが高知のソウルドリンク『リープル』なるものを購入とあったのですが、探しても店内にはありません。
ソフトクリームを注文するついでに「リープルありますか?」と聞いてみますが、ここにはないとのことでした。
高知のスーパーならどこにでも売っているそうです。
そのレジ横に『カツオ人間グッズ』コーナーを発見。

何ともシュールなキャラクター。
しかも、人形の頭の後ろはパックリと赤身が見えていて、さらに骨まで・・・。
裏日本製では『南国サービスエリア』(上り)でカツオ人間のノートを購入とあったのですが、ここにはノートはありませんでした。
春馬さんのファンの方が書かれているブログによりますと、ノートは販売終了?のようです。
そこで、ぬいぐるみをGETしました。

マダムはこれを見て、「カツオの赤身の色が違うわ。」とポツリ。
私「いや、そこはこだわらなくてもいいじゃない!」
マダム「だって違うんだもん!」
漫才みたいな会話のあとで、ソフトクリームを片手に黒潮町の案内看板に所にやってきました。
私「そうそう、春馬さん、ここの取材の時は赤いセーターを着てたそうよ。」
マダム「持ってきてますがな。」
私「え?ホントに?!」
マダム「はよ、着よし。」
私「え?僕?」
マダム「あんた以外に誰がいますのん。」
私「でも、春馬さんとは全然違うし。」
マダム「あんた!春馬さんになれるやなんて1200年早いわ!」
とまぁ、こんな感じで記念撮影をいたしました。

後日、この写真を見たお客さんは「素敵なご主人さんですね。」と言ったそうです。
いや、親子なんですけど。。。
そして高知市内へと戻ります。
実はちゃっかり慎ちゃんはあの不安だった新しい高速道路のことをそこで聞いていたらしく、最短ルートで山の上を通って四万十市へと戻ってまいりました。
最初からこの道を通っていれば、かなり時間は短縮できていたんです。
そして次の目的地、南国サービスエリア(上り)へ。
ここでは春馬さんが食べたというモナカアイスを探します。
カツオ人間グッズのコーナーは見つけられなかったのですが、先ほどの道の駅で買うことができたのでスルー。
え~っと、冷凍庫、冷凍庫。
ん?
えっ!
『山田屋饅頭?!』
そうなんです。
私の大好物の山田屋饅頭。
お客様からプレゼントでいただいて、一口食べてからの大ファン。
皮むき餡という上品な口当たりの餡と極薄の饅頭の皮が絶品なんです。
その餡が好きすぎて、愛媛に滞在中に地元の人に頼み込んで皮むき餡の炊き方を教えてもらった程。
瞬足で買いました。
すみません、その瞬間は春馬さんのことは頭になかったです。
ごめんなさい。。。

そして見つけました!
『夢中熱中美味最中』。
なんて読むかわかります?
とにかくおいしいもなか。ですって。
早速購入して、記念撮影を。

いや、ベンチで春馬さんの写真の横にアイス並べて、角度的にこうとか、日光で反射してどうだとかしてたんですけど、横で見てるバスの運転手さんの冷たい視線には負けない。
撮影も終わったし、アイスをマダムと分けにいこうと(もちろん、一人で三つも食べられません)探していると、マダムも山田屋饅頭を買っていました。(笑)
と、その時、リープルが目に入ったんです!

これは!
その瞬間、私は三つほどリープルを手に取ると、レジでお会計をしているマダムのところへ行き、「これも一緒で。」とレジのおねーさんに告げたのでした。
マダムは一瞬、え?という感じでしたが、お駄賃、お駄賃♪
お会計の終わったリープルを引っ提げて、またもバスの運転手さんの隣で記念撮影。

これよ、これ。
リープルが影になって春馬さんにかかってるのわかります?
今回はバスの運転手さんの『まだやってんのかよ?』みたいな視線に負けてしまいました。
きっと、もっと推しの愛が強い人は負けないんだわ。
ちょっと反省してから、リープルとモナカアイスをいただきました。
・・・甘い。
これは二つ同時に味わうものではありません。
しかも、春馬さんが飲んだのは120ml。
でも、ここには200mlのサイズしかありません。
ヤクルト1本で80mlなんですよ。
それの約2.5倍。
更にモナカアイス、ドン。(クイズダービー大橋巨泉 風)
そして春馬さんを巡る高知の旅は終わり、幸せいっぱいで帰ってきました。
春馬さんと同じ(?)カツオを食べ、同じ(?)景色を見て幸せいっぱいになりました。
これが推しのパワーよね!
皆さんがキラキラとした目で当店に来てくださる時の気持ちがとてもよく理解できました。
春馬さんがいなければ、普通の旅で終わっていたでしょう。
そこには理由も何もなくて、『好き』だけが存在する幸せな世界。
その一端に触れられたことを、とても、とても、感謝しています。
そんな楽しみを教えてくださった春馬さんファンの皆さん、本当にありがとう!
さて、次は何県に行こっかな~~~。