製法の本物
2019年9月22日
製法の本物
製法の本物
下ごしらえに手間ひまをかけ、素材のうまみや風味をできるだけシンプルに、かつ、最大限に生かす製法。
いい素材はそのままで美味しいんです。
様々な微妙なバランスで成り立つその美味しさは手を加えるのを間違うと、 とたんに輝きを失ってしまいます。
だからこそ、いい素材を使うことほど実はすごく難しいことなのです。
さらに、たくさんの量を一度に作れば効率的でコストも安くなりますが、コンロの火力やアイスクリームを冷却するフリーザーの能力は変わりません。
大量に加熱する場合は火にかけて加熱する時間も長くなり、また冷やす時にも冷却時間は長くなります。
いちごや抹茶などスピードが大切な素材の場合は少量ずつ作らなければその美味しさは失われてしまうのです。
私たちのジェラートはこのようにして作ってゆくのです。
○熱望するファンに対するピカソの行動
ある日、ピカソがマーケットを歩いていると、手に一枚の紙を持った見知らぬ女性がこう話しかけてきたそうです。
「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」
ピカソは彼女に微笑み、たった30秒ほどで小さいながらも美しい絵を描きました。
そして、彼女へと手渡しこう続けます。
「この絵の価格は、100万ドルです」
女性は驚きました。
「ピカソさん、だってこの絵を描くのにたったの『30秒』しかかかっていないのですよ?」
ピカソは笑います。
「30年と30秒ですよ」
30秒に宿る「芸術の値段」
これは、芸術家ピカソの話として、また、アートの価値に対する人々の意識をあらわす話としてもよく語られる有名な逸話です。
ピカソの天才的な才能は言わずもがなです。
しかし、そんな彼の能力をまさか“時給”で測ることなんてできません。
どんなに短い時間であれ、どんな安価な素材を使っていたとしても、数十年と積み重ねてきた経験が作品には宿るものです。
彼だけに留まらず、デザイナー、ミュージシャン、イラストレーター、コンサルタントにコピーライターなど、その成果が理解されにくいこともしばしばあります。
このように、技術を習得するために、あるいは表現力を高めるために様々な試行錯誤や研究を重ねることも価格の一つには含まれています。
ジェラート業界は「機会がつぶれるのが早いか、お店がつぶれるのが早いか」と言われるほど、長続きしない業界です。
そんな業界の中で私達のジェラートは三十年以上の試行錯誤と新しい試みを続けてまいりました。
ジェラートの本場であるイタリア人にも、「世界でNo.1のクオリティだ」と絶賛していただいております。
それは長年かけて研究を続けてきたからこそ生み出される味わい。
その美味しさであなたに笑顔になってほしい。
私達はそれが一番、幸せなんです。
Posted by kameya kaemon
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