京都老舗ジェラート・ベネの由来をお教えします ジェラート・ベネの歴史 その4
ジェラート・ベネの歴史 その4
京都老舗のジェラート・ベネですが、最初から『ジェラート・ベネ』だったわけではありませんでした。
●イタリア ●ジェラート ●ローマ
これなら、わかります。
イタリアのローマのジェラートなんですから。
でも、一体なぜにベネチアなのでしょうか?!
それはマダム教子から始まったものだったのです。
京都でジェラート屋さんを開店することになってから、マダムは一人で東京へ赴きジェラートの作り方の講義を受けました。
世界的なジェラートの権威である『チェキネロ氏』に直接の指導を受けたのです。
イタリア人の作るジェラートはもとより、普通のアイスクリームの作り方すらわからぬ状態で単身講義を受けていた『マダム教子』。
希望にあふれ、いかに美味しいものを作るかということに取り組み始めたばかりでしたので、苦労とは思わなかったそうです。
消毒の方法にはじまり、ジェラートの(当時としては最新だった)作り方を1週間にもわたり習ってきました。
しかし、その中でジェラートの講義としてちゃんとレシピを教えてくださったのは、たったの5種類だったのです。
5種類!
人気フレーバーが五百種類を越えた今となっては、『へ?』と思うほどの種類なのですが、その頃はジェラートがまだ普及しておりませんでしたので、それでも充分でした。
その中で、『マダム』は、徹底して果実の扱いかたなどを指導されたそうです。
『女性を扱うように優しく!』
『菌が繁殖しないように素早く丁寧に!』
『物音をガチャガチャいわせない!』
『テーブルの上はいつもきれいに!』
その『マダム』が習った指導を現在、13代目 亀屋嘉右衛門が受け継いでいるのですが、亀屋嘉右衛門に対しても『マダム』は厳しかったそうです。
そんなハードな1週間の終わりに、すっかり『チェキネロ氏』と仲良くなった『マダム』は、これから開店するお店について語りました。
『初めて食べたときに感じた“美味しい”という
感動をみなさんに伝えたくてお店を始めようとしている』
という、全てを。
その気持ちに『チェキネロ氏』はすごく感動してくださったそうです。
そして、『マダム』にこう、たずねました。
『お店の名前は?』
しかし、その時にはお店の名前はまだ決まっていなかったのです。
素直にそれを打ち明けたマダムにチェキネロ氏は
『じゃぁ、私がつけてあげよう』と、しばらく考えこまれていました。
そして、まじまじと『マダム』の顔を見つめ、『ジェラテリア・ベネチアナ』にしよう!
と、言ったそうです。
イタリア語のわからぬ母は、意味と由来を聞きました。
ジェラテリアというのはイタリア語でアイスクリーム屋さんを意味し、ベネチアナは、ベニス人を意味するのだそうです。
なんでも、『マダム』の顔立ちは、イタリア人の中でもベニス人に顔立ちが似ているとされ、それで店名にしようと思ったとのことでした。
お店の顔である『マダム』のことをお店の名前にするという、まさに素晴らしい考えだったのです。
そして、京都に帰ってきてから、お店のロゴや正面ガラスに『ジェラテリア・ベネチアナ』という文字が入ったのです!
素敵な想いをつめこんだこの名前。。。。。
お客様からは「外人か?」「舌をかみそう」「ジェ・・何?」との声もあったそうです。
そう、覚えるのも大変ならば、言うのも大変。
長いし、ややこしいし、うーん。。。。。
ということで、お客さんが使われている通り名をお店の名前として掲げるようになったのは、開店後2年目のことでした。
そして、現在の『ジェラート・ベネ』になったわけです。
今ではメディアなどでもこの名前で掲載されていますし、皆様には『ベネさん』と親しみを込めて呼んでいただいております。
今後も、皆様に親しい『ベネさん』であるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。
お店の場所はこちらをクリック!↓ https://gelato-vene.com/access-2/ もっと知りたい!というかたはお店でゆっくりとお話しましょう! |
Posted by kameya kaemon
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